2011年07月11日
感激・・釜石小学校 加藤孔子校長先生の式辞★



【卒業式-校長挨拶】
岩手県釜石市立釜石小学校
加藤 孔子 校長
◆式辞◆

そしてこの街並みも一晩で散ってしまった大津波。
誰もがさらには夢であってほしい、
夢ならば覚めてほしいと願ったにちがいありません。

今こうして四十二名の卒業生の皆さん全員に、
遅くなってしまいましたけれど
卒業証書を渡すことができたことをとても嬉しく思います。

皆さん一人一人がそれぞれの避難場所に避難して
自分の命を守ってくれたことに感謝したいと思います。


六年間の皆さん自身のガンバリと、
おうちの皆様の温かな心、
先生方の熱い思いがこめられています。


多くの家や建物が流されてしまいました。
皆さんが六年間通った道、
友達と遊んだ公園も瓦礫と化してしまいました。

そして全国、全世界の人々が今、深い悲しみを押して、
釜石の復興に動き始めています。
この釜石市の次の時代を担うのはあなた方です。
津波から命を守ることを伝えることのできるのも
あなた方です。

釜石の良さを伝えることができるのもあなた方です。
大きな震災から守り抜いた皆さんの命を、
皆さんの力を釜石のために生かしてほしいと思います。
亡くなられた方々の分も
毎日を大事にして生きてほしいと思います。

私はたくさんの素晴らしい人に出会いました。
夜も寝ないで自分のことよりも
まず避難している人のために働く大渡町内会の皆さん、
自主防災会の皆さん、市役所の皆さん、
ボランティアとして避難所の掃除などをして下さった
埼玉県からもいらした中学校の先生、
秋田県庁の皆さん、
たくさんの出会いがありました。

釜石中学校の三年生の女の子は
この避難中に高校に進学が決まりました。
「将来、何になりたいですか?」とたずねると、
「今までは通訳の仕事をしようと思っていたけれど、
今回のこの震災で私は医者になろうと思いました。
医者になって釜石の人たちのために役立ちたいのです」
そう話してくれました。

夢の実現のために自分の道を力強く歩いてください。

「ぜひこの体育館でしてあげましょう」と言ってくださった
対策本部や地域の皆さま方もこの場に参加してくださり、
皆さんの卒業を祝福してくださっています。
皆さんの家族、先生方、地域の皆さん、
そして釜石の人たちみんなが
あなたがたを全力で応援しています。


今日はひと足遅れの釜石小学校の失業式となりましたが、
皆さま方に見守られて
こんなに温かな卒業式を行うことができました。

お父さん、お母さん方、地域の皆さま方のような
素敵な大人になるように、
温かく背中を押していただければと思います。
よろしくお願いします。

卒業生四十二名の皆さんと
保護者の皆さまと出会えたことを生涯の宝物として、
今この学校を巣立っていく卒業生の皆さんの
さらなる成長と活躍を、
そして釜石の復興を心から祈念いたします。


@避難所となっている同校体育館にて
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大好きです! 加藤孔子校長さま!
【群馬/高崎/心と身体の健康サロン プチローズ

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Posted by えちこママ at 22:35
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